2024年5月に宿泊してきました信州高山温泉郷 山田温泉 風景館のことを動画で宿泊レポします。

こんにちは。タビエルです。
長野の山田温泉 風景館に泊まってきたときのお話をします。
今回は新緑のなかでハックが居そうなツリーハウスみたいなとこで絶景の露天風呂を、、、という旅です。

長野県の上高井郡高山村。
レトロお洒落な小布施から車で30分ほどですが、結構な山間です。

山田温泉は信州高山温泉郷のひとつ

近くの山は志賀高原や万座温泉があり、そして山を越えると群馬県側になり
草津白根山エリアだというから、ここはけっこうな山間だよ。

天気予報は雨だったんすよ。
しかも強く降るんだとか。
「どこかで晴れの予報やっとらんかな〜」
手を変え品を変え、検索するもどの予報も雨ばかり・・・イケズ

けどその予報は珍しく外れて、爽やかな風が温泉街を流れるなか山田温泉に到着

深い峡谷の片側の肩に寄り添う
山を行き交う鳥たちの目からみれば
おそらくミニチュアのような小さな温泉街。

あたりには河鹿の鳴き声が近くから遠くから聞こえて頭の上で渦をまいています。
河鹿って、分かります?
声だけ聞くとセミかって勘違いしますよね。(ぼくはしてました)
河鹿って水がきれいな清流でなければ生きていけないらしいから、
ここは彼らにとって良い住処なのだろう。

その中で山田は大湯を中心にかすかに温泉街を形成している
風景館に来たのは5回目くらいかな?
人里離れた山間の絶好のロケーション、
温泉街の雰囲気もちょっぴりある

雷滝

チェックインまで少し時間があったので、雷滝でも見ていこうかとおもったが
入口に熊出没注意の看板。

まぁでもふつーにみんな下りていってるし、
問題はないと思うんだけど、連れの熱烈な反対運動により回避

足湯

僕が景色の写真を撮ってる間連れは足湯につかりグラスワインを飲んでました
みなさんが額に汗して働く平日の、まだお天道様が高いうちに
足湯に浸かりながら流し込むワインはさぞ美味しいんでしょうね。

フロント

玄関前には屋根がついていてそこにクルマで乗り付けられるようになっている。
雨の日や雪の季節には便利だろうし、この日は車椅子のお客様がいらしてそれについてもこういうのは便利だろうなと思った。

松川峡谷に面した巨大スクリーン
映し出される一面の緑

ロビーラウンジには数人がくつろいでいる。
チェックイン開始と同時に宿にはいったのに先を越されたか(なんの争い?)と思ったが、
きっと連泊の方なのだろう。(だから負けにカウントされない。)(なんの争い?)

対岸は壁のように立ちはだかり、こちらを圧倒してきます。
緑がまばゆい
紅葉の名所ですが、この季節ののんびりしたふんいきが好き。

20室のお宿にしてはこのロビーは結構 広いと思いませんか?
これは以前までは30室以上ある中規模クラスのお宿だったのだが、
個人客向けにどんどん 客室を減らしていったためのようだ。

チェックインを済ませ、まずは貸切風呂の予約。
丸か角かどちらか一方の希望の時間帯に部屋番号を書き込みます。

時代のある宿らしく、歩いていると様子の変わる部分がある。
特に足の感覚で木造だな、コンクリートだなとか。

山田温泉の開湯は西暦で1400年ころと言われていますから、だいたい600年以上の歴史があるようですね。
宿の創業は1769年といいますから今から約260年前。ちなみにこの宿の創業したちょうど200年後に僕が生まれました。
両者の歴史の中で、風景館は渓谷沿いに横に横に広がり、
僕の胴回りも横に横に膨らんだ(涙)

増築を重ねてきた。建物を見ると40室くらいの中規模旅館に見えるが、実際は個人のお客がのんびり過ごせるように20室に減らしている。

パブリックスペースに人が集まる傾向。
部屋以上に巨大なスクリーンだ。そのうえウェルカムドリンク。デトックスウォーターやらエスプレッソマシーンまでいろいろ揃っているし、アイスまである。

部屋に到着

戸を開けると、絶景の第二波が襲いかかってきました。

ここは全国的に名のしれた紅葉の名所なので
当然紅葉のシーズンは沢山の人が訪れるのですが、
個人的にはこの新緑のシーズンは当たりだと思う。料金も高くないし気ぜわしくないのがいいんです。

本日のお泊まりは本館和室10畳。一番オーソドックス

お部屋の選び方
このお宿では「渓谷側」と「温泉通り側」とに部屋があり、予約時にどちらかを選べるっようになってます。

もちろん温泉通り側の方が安いのですが、こちらは景色がいまいちなのは想像つくとしてもう一点、この温泉通りは坂道なので、時々車が唸り声をあげながら上っていく音が聞こえます。音が気になる方は圧倒的に渓谷側がいいですよ。ただ1人で宿泊の場合は基本温泉街側なんですよね~

お部屋は上手にリノベされた感じ。
トイレや洗面に多少昭和の空気があって、それもまたよし。
清潔でまったく問題ありません

到着から布団を敷いてあるお宿増えましたね。
以前は多くの宿で食事の間に敷きに来てくれるのが主流でした。

ときどきタイミングが合わずに広縁の椅子に座って、
敷いてくださる様子を無言で見守る、
なんてこともありました

知らない人と、狭いエレベーターに乗り合わせたような
絶妙の気まずさだったの懐かしい(笑)

 

館内

階段の手すりは古くからのもの?
木造だったころの雰囲気が思い浮かびました

大浴場

脱衣所に入ると早速穏やかな硫黄の匂い。
アルカリ性。源泉かけ流し。
この松川の上流1.5kmほどで自噴する湯。
古来からの温泉てこの自然湧出がおおいんですってね。
木の お風呂最高。すごい気持ちいい。
目の前は渓谷美

 

フリードリンク

ここは人が集まるパブリックスペースですね。
かなりいろいろ用意されてます。
さらにロータスとかキューブチョコ?まで

部屋

部屋には美味しい水が用意されていました。
山からの湧き水かな?
お宿の前にも水汲み場があるし

ここでぼんやり眺めている。
風が見える気がする

しばらく寝ます

貸し切り「丸」

森の中へ次元移行する気分。山奥の秘湯の宿に来た気分
たくさんの河鹿の声が聞こえています

キラキラ新緑が埋めつくす
深い深い峡谷
その肩にチョンと乗っかる
ハックのいそうなツリーハウス
けしからんまでの絶景露天は
大のおとながはしゃぐ場所

時間は40分。

料理

ネマガリダケ。
近所の山で採ってくるらしい

熊もこれを餌にするようで、
熊が食べた跡を目にするらしい。

スタッフの方から地元の話を聞きながら、
この土地に思いを馳せる時間は楽しい。

トウモロコシのような甘み。

ここの料理の素晴らしいところは基本地物の食材で
手づくりされている

天ぷら

フリッターみたいに細かい衣
肉ステーキ
かなりジューシー
ブルーベリーの塩もしくはわさび醤油

隣の席のおばちゃまが乱入(笑)
あちらは肉のつかないプランだったらしい

ブルーベリーをブレンドした塩と醤油に山葵

ブルーベリー感は分らず。。。

お肉を食べるとどうしても他の料理がインパクト負けしてしまうが、
ここの料理はやはりそれ以外が面白い。山の宿らしさを上品に堪能させてもらえる

締めのトロロ

ぼくがステーキ以上にメインディッシュだと思っている時間がやってきました。
とろろご飯です。この宿の名物料理。

とろろには季節ごとの味がありまして、今回は蕗のとうの味付け。
春のほろ苦さが活力になります。

秋の終わりに来たときは松茸だった。あれもうまかった。

夜の貸切温泉

食後に貸切温泉の予約表をのぞいてみると、空きがある。
ちなみに原則は一部屋1回なのだが、フロントにきいてみると、予約してOKですよ、とのこと。

仕組みとしては、こういうことだと思われる。
全員がチェックインして
みなさん一回目の希望を書き終えているだろうとの判断で、2巡目もOKということだろう。

混み合わないシーズンの平日は狙い目のはず。

おかげライトアップされたすばらしい貸切露天を堪能できた。

もしかしたら丸の方がもと夜景きれいなんじゃないかと気になってくる

朝食

景色が見えるように、席を横に並べてくれている!
免疫力アップがテーマの朝食がスタート

おぶせ牛乳

にじますの甘露煮

こんにゃく朝カレー

りんごジュースをベースにしたフルーティーな朝カレーです。
おかわりできます

 

こだわり青山卵農 薬不使用(信州上田)卵かけご飯

信州上田・青山養鶏場のことでしょう。
鶏のエサに非遺伝子組み換え、農薬不使用のトウモロコシを与えている養鶏場の玉子です。
こだわりのレストランやケーキ屋さんなどで誇らしげに「青山の玉子つかってます」ってなことになってるらしい。
卵かけご飯、実は今まで苦手でした。
どうにも透明な部分のにゅるっとした食感がちょっと・・・。
ただせっかくのこだわりの卵っていうんだから、その味をダイレクトに味わいたい。
最近知った技使ったら
美味しく食べられるようになった。

信州米豚薬膳風鍋

ごはん

ごはんは長野県産のコシヒカリ。自家製味噌汁
カスピ海ヨーグルト

エンディング

山田温泉の開湯は、記録のある所までさかのぼると600年ほど前になるようです。
やがて山道を歩いてきた人々が湯小屋で汗を流すようになったといいます。
まさに温泉の原点ですね。
風景館は紅葉の素晴らしさや絶景の露天風呂が目を引きますが、
それもこれも、この温泉という不思議な魅力がこの湯の町にただよっているからこそともいます。
ほんのり硫黄の香る、肌のあたりの柔らかいお湯が600年前もいまも変わらず、
この渓流に自噴し湯船を満たしている。ありがたいです。

宿の創業は1769年といいますから今から約260年前。ちなみにだれも興味ないと思いますがこの宿が創業したちょうど200年後に僕が生まれました。
両者の歴史の中で、風景館は渓谷沿いに横に横に広がり、
僕の胴回りも横に横に膨らんだというわけです(涙)

増築を重ねてきた建物を見ると40室くらいの中規模旅館に見えるが、
現在は個人のお客がのんびり過ごせるようにと20室くらいで営業しているようです。

お風呂から上がると、布団も敷いてあったけど、畳の上にゴロンとなった。
あぁ、むかしの旅人もきっと、風呂上りにはこんな格好になったに違いない。

家にいるときはすぐにテレビをつけたがる連れが、
今日は新緑が映し出された窓一面のスクリーンに釘付けだ。

谷を抜ける風に翻弄される木々の葉は、キラキラと輝き何故かうれしそう。
冷蔵庫が休憩している間は、部屋は無音で。

どちらも言葉を発しない。
知らぬ間に寝ていたようだ。

ほしかったのはこういう時間なのです。

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