先日宿泊してきました霧島温泉郷 おやど花みずきのことを動画で宿泊レポします。

こんにちは。タビエルです。

鹿児島の霧島温泉郷、おやど花みずきに泊まってきたときのお話をします。

今回はなぞの司令に導かれての旅です。と言っても これは個人的な話なので最後にお話をするとして、まずはゆっくり旅を楽しむとしましょう。

場所は鹿児島県の霧島高原。鹿児島市の中心地からは車で高速道路も使って1時間ほど北上したところ。鹿児島空港からだと30分ほど北上したところにある高原リゾートです。ダイナミックな山の稜線を拝めるとこです。

鹿児島といいますと桜島の噴火がちょいちょい危ぶまれたりするわけですが、こちら霧島でも新燃岳が2011年に噴火したりしてまして、鹿児島全体がなかなかわんぱくな火山帯の上にあるという状態です。。

(灰に埋もれた神社の鳥居写真)

そしてそういう場所は火山帯らしい極上の温泉があるというわけなんです。

ですから鹿児島は全国の温泉好きがよだれを垂らしながら集まるところでもありますね。この近所だけでも、坂本龍馬がお龍を伴って訪れた塩浸温泉。そして新燃温泉、竹林の湯、湯之谷温泉、妙見温泉 など、魅力的な温泉 ばかり。

車を走らせていると温泉の看板だらけで羨ましいです。

 

余談ですが、どうして坂本龍馬が湯治に来てたかと言うと、まぁ僕は歴史音痴でして司馬遼太郎の「竜馬が行く」で読んだことなんですけども、薩摩と長州の同盟の仲介をする龍馬という存在に幕府側が危機感を覚えたんですね。それで龍馬が京都伏見の寺田屋にいるところを襲撃させたんだそうです。そのときに親指に受けた刀傷を癒やすために西郷隆盛のすすめによって霧島を訪れたと、そういう内容だったと思います。

これが日本で始めての新婚旅行なんじゃないかと言われてるんですね。

観光

鹿児島に来る時は僕らだいたい、目的のお宿のほかに鹿児島市内のホテルにもう一泊することが多いです。その滞在中は必ずと言っていいほど天文館の無邪気で「しろくま」のアイスというかかき氷を食べるのですが、夏の暑いときにあれ食べるのほんと最高なんです。ただ人気店なので満席なんて言うのも結構あります。だからって言うわけでもないんですが今回は2階のレストランに入ってみたんです。1階は白くまアイスを中心としたカフェ利用が主で、2階はチキンカツなどの洋食のレストランで、メニューにプラスしてデザートにしろくまが食べられるというスタイル。なかなか楽しかったですよ。

 

一晩開けていよいよ霧島温泉へ向かいます。

ザ鹿児島の眺め とも言うべきこの黒酢の里を巡り、そして霧島神宮にご挨拶、さらに黒豚のとんかつにもご挨拶して霧島温泉入り という行程を踏みました。

 

到着の玄関

そしてお泊りはこちら、モダンな4階建てのお宿。

外から見るとホテルっぽくも見えますが、中に入ると小さくて静かなお宿です。

8室中4室、つまり客室の半分が温泉付きの特別室ということになります。しかも源泉かけ流し。

お料理にもなかなか工夫があり、わりと女性の支持を集めているお宿ではないかと思います。

本物の温泉付きの特別室にお手頃料金で泊れるのがいいですね。

 

フロントのすぐ側にはエレベーターがありまして、チェックインしてエレベーターに乗って数歩歩けばもう部屋。お風呂行く時も、このエレベーターを降りてすぐ。食事どころもエレベーターを降りてすぐ、なのであまり歩かなくて楽なんですよね。パブリックスペースが充実してるお宿ではありませんが、部屋におこもりで過ごすことが多いことを考えるとフィット感がいいお宿と言えます。

 

梅の間に到着

泊まる お部屋は梅の間。ちょっとした驚きがありまして、実はここリニューアルされたばっかりだったんです。予約した時はそのことはまだサイトにアップされてなくて、以前のままのお部屋のつもりで来てみたら、なんだかだいぶモダンな雰囲気になっていてびっくりしました。

以前はここに和室と囲炉裏の間があったのですが2つが合体して1つの広いリビングになりました

。これはこれでなかなか過ごしやすくて良いと思いました。

あとこの部屋は ロフトがありまして、階段を登っていくとちょっと屋根の低い 屋根裏部屋みたいなベッドルームがあります 。つれはお約束で低い天井に頭で喧嘩を売ったようですが(天井が可哀想、、、)勝てなかったようですが。ちなみに、この部屋はお子様の宿泊はできないことになっているようです。

ヒノキの温泉

8室中4室が温泉付きというお話をしましたが、その中でも僕がこの梅の間が好きな理由は、このゆたりスペースの檜風呂です。

檜風呂は以前と変わっていませんね。

奥の方にも岩をくりぬいたちっちゃなお風呂があるんですよ。ちゃんと温泉が投入されています。ぼくは膝がつかえて入れませんでしたが、連れは入れてにんまりしてました。

桜島もそうなんですが この 霧島あたりもやはり 火山の活動がお盛んなようです。その火山帯の温泉らしくお湯はめっちゃ高温で、かすかに濁りのある半透明。それで底の方に湯の花が沈んでいます。以前 泊まった時は 赤茶色の湯の花だったんですが今回は 白いですね。自然のものというのは常に変化するのが当たり前なんです。

匂いはかすかな硫黄臭、かすかな鉱物臭、というかビニールを焦がしたような匂い、そこにひのきの香りが混ざります。キリッとした高温の湯ながら肌触りはまろやか。湯上がりはサラサラ肌になる気がします。

連れはですね、ここに置いてあったアメニティ 類にめちゃめちゃ喜んでました。なんかドライヤーに加えてアイロン パーマ 的なやつがあるとか、あと小袋に入ってるのも色々 便利なものが揃ってると言ってました。すいません アバウトで。

 

コーヒータイム

ちなみに今まで、今回の「梅の間」の他に「清流の間」「椿の間」に泊ったことありますが、「梅」が一番好きです。もし温泉付きのお部屋でどこを選ぼうか迷った場合に参考にしていただければと思いますが、今回の梅の間だけは景色がほとんど見えない所謂おこもり系のお部屋です。残りの3部屋はもくもくと登る湯けむりがみえる霧島らしい眺め。お部屋の上級さで選ぶなら清流、眺めもほしいしお風呂のおもしろ味も捨てがたいという場合は、唯一の露天風呂付きの椿という選択になるんじゃないかと思います。花みずきで温泉付きの部屋に泊まると「もう大浴場行かなくていいや」と言う気分になるくらい、部屋の温泉は良いです。

公式な発表ではないけどお宿のとなりの「カジロがの湯」から温泉を引いているみたいですね。

 

貸切風呂

貸切風呂もありまして、それが内湯と露天風呂がセットになっていて行き来できる造りです。贅沢ですね。無料で使えるんですが、チェックインの時に予約しておくのがいいと思います。あとは 時間になったらフロントに鍵を取りに行きます。

時間制なんですが、どれぐらいの時間だったかスイマセン忘れてしまいました。ほとんど時間を気にした記憶がないので、結構長かったんだと思います。

大浴場

大浴場ももちろんありますが、お部屋にめちゃめちゃいい温泉があるので

まあ 慌てて入らなくてもいいなあ

明日の朝にでも入ろうかな

ぐらいな気持ちでおりましたが 、

今回は入らなくていいや、

となりました。なので 以前来た時の写真だけあげておきます。

 

大浴場には 男湯 女湯 それぞれに 内湯と露天風呂があります。まあ 大浴場 という名はついていますけども 大きいわけではなく、内湯に1人 露天風呂に1人 入ってたら自分なら また後で来ようっていう気分になる 大きさです。

ただですね それがまあ不便かっていうと 全然そんなことはなくてですね、貸切風呂もあるし さらに言えば 8 部屋中 4 部屋に温泉があるのでこの大浴場はいつ来ても空いています。

 

料理

 

時間となり 1階の食事処へ。

ここは料理が楽しみな宿であります。

すべて手づくりされる創作料理です。

ジャズが流れていて大人の雰囲気。

食事処は全て個室になっていて落ち着いて食べれていいですね。

 

黒梅酒

黒梅酒で料理がスタート

生ビールとボンタンアメの酒

 

連れは生ビール、下戸のぼくはボンタンアメのお酒

ボンタンアメは大正時代からつくられる鹿児島の飴で、パッケージを見ると「あぁ、あれね」と思う方も多いのではないでしょうか。

(ズボンの写真を一瞬間違えて出す)

子供ころに慣れ親しませた味で一生ボンタンアメの虜にしてしまおうという、ボンタンの揺りかごから墓場まで計画を垣間見てしまいました。

 

(ボンタンアメ揺りかごから墓場まで計画)

 

梅酒にちょっと似てる感じ

ちなみにボンタンとはブンタンの別名だそうで、ザボンというのも同じものだそうです。

(鹿児島いくと空港近くの「ザボンラーメン」よく立ち寄ります、という無駄情報どなたか要りませんかでしょうか?)

 

連れは、運ばれてきたビールで「グラスがキンキンに冷えてやがる」と上機嫌。

(床に顔こすりつけながら、相川欽也さんとケロンパにあやまれ)

長いもそうめん

(雲丹がのってる。)

 

お造り

(真鯛・間八・カツオ・紋甲イカ)

 

蟹味噌の茶わん蒸し

(蟹味噌がダイレクトに感じた。お餅も合う)

 

鰆の一味焼き

こちらは サワラの一味焼きと言って 春を告げる サワラが串焼きにされています。

後半のこの鹿児島の魚介を使った魚料理あたりからがここの料理の本領発揮という気がします。

 

きりしま黒豚の蒸篭

鹿児島と言えば黒豚ですね

たれもなかなかいい味です

 

天ぷら

出来立てを運んできてくれます。

食べるのと調理してくれるのが同時進行っていいですよね。

 

お食事

たっぷりあさりの入った赤出汁の、なんともまろやかな心地よい味。

 

焼酎 アイス

デザートは焼酎アイスと霧島茶のムース。

この焼酎アイスにはうちの家族全員並々ならぬ思い入れがありまして。

はじめて花みずきでこの焼酎アイスを食べたとき、その美味しさにあとからネットで取り寄せたのです。そしたら家族全員がハマってしまいまして、子ども達は「焼酎アイス、注文して」とせがむせがむ。残念なことに今は ネット販売していなくてここで食べるのみです。

 

余談

滞在中は基本的にあれこれ構わないでいてくれる宿ですが、料理の時は逆に若い人たちが細やかな心遣いで世話してくれて嬉しかったです。

これはたまたまかもしれませんが、ちょっと感心したことがありまして。何かと言いますと、雑談の中で明日は9時くらいに出発しようと思ってるんです、と話すたんですが、別のスタッフにも共有されていて、丹羽さん明日の朝食は8:00か8:30を選べますけど、9:00にしゅっぱつとお聞きしてましたので8:00がよいでしょうかね?と、ちゃんとお客さんの情報が共有されていたんです。

 

あとは気になった点を1つお話ししておきます

。 これは梅の間に泊まるお客さんだけに関係することだと思うんですけども、梅の間の目の前が 貸切風呂なんですね。で、この貸切風呂のドアがおそらく引っかかって閉まりにくいようなんです。で出入りのたびにドスンドスンと音がします。まあ割と大きな音なのでこの部屋に泊まる方はちょっと頭に入れといていただければいいかなと思います。

まあ それでも梅はお気に入りのお部屋なので、宿泊を諦めるほどのものではないと個人的に思っています。

 

旅のきっかけ

他人の個人的な話は退屈、っていうのはよくわかりますんで、もし最後まで聞いていただけるのであれば本当にありがたいことです。

今回 この旅に出ることになったのはあるきっかけがありまして、どういうことかと言いますと、息子はですね小学の6年生の時にある大きな手術を受けることになったんです。でその手術は大人の僕が聞いてもゾッとするほど大掛かりなこともありまして、その名医を探したところ、愛媛県の松山にその先生を見つけました。そこの先生を頼って、子供たちみな小さかったもんで家族全員で、そうですね 2週間ぐらいでしたか、松山に滞在したわけです。

 

で僕はちょうど 鹿児島に出張の予定がありましたもんで松山からフェリーに乗って鹿児島へ渡りました。その時は すでに花みずきには何度かお世話になっていたんで、ちょっと懐かしくなって 、ご挨拶に寄ってみたんです。女将さんとの雑談のなかで息子の手術のためにこっちに来ているという話になったんです。すると女将さんが さっと 奥へ引っ込んだかと思うとすぐに戻ってきて「これお見舞い ね!」と言って封筒を持たせてくれたのです。中には現金が入っていました。

松山に戻り 女将さんから預かった封筒を息子に渡しながら

「お前の手術をこんなに応援してくれてる人がいるよ。」って話をしてあげました。

そのとき息子は「うん。」と一言、言ったんだったと思います。まぁ思春期の入口でしたんで、それ以上の話があったわけではありませんでしたけど、あったこともない人が自分のことを応援してくれているということに、ちょっとした感動があったのではないかと思います。

 

手術は無事成功。

 

それから十数年が経ち今は社会人となり離れて暮らしています。

彼が就職し、初任給の報告と、僕らへのお小遣い、それに一緒に送られてきたのがこの謎の走り書きなんです。

 

???

 

こんなの読める人いるんですかね笑

最初はこの文面が全然読めなくて 30分ぐらいあーだこうだ言った挙げ句、

 

「花みずき 行ってきてぃーす」って書いてるんじゃない?

 

「チャラい若者言葉か?」

「でも、花みずきのこと覚えてるんだね」

「ようわからんけど、花みずきに泊まりに行くようだね、」

 

という理解に落ち着いたわけです。

 

ただどうにも引っかかる。

彼はイタリア旅行のときも、カンボジア旅行のときも親には何にも言わずに行くようなヤツだ(親はだいたい事後に知る)。

なんで花みずきへ行くのに事前連絡があるのだろう?

 

なにか合点がいかず、翌日にもう一回読み返してみた。

 

あれ、これもしかして「花みずき 行ってきていーよ」ってって書いてない??!

 

「それで3万円なのか・・・」

 

女将さんが封筒に包んでくれた額がそれだったのです。

 

息子は小学生の手術の時から就職した今までちゃんと女将さんから頂いた応援の気持ちっていうのを忘れないでいたんだなっと思い、嬉しくなりました。

それで今回はその初任給のプレゼントで旅に出かけたというわけです。

まああのお金は使えるわけもありませんけどね。

 

女将さんはもう引退されて、今は若旦那さんを中心に若いスタッフさんたちが中心でお宿を運営しています。きょうも泊り客のこころにちいさな花を咲かせていることでしょう。

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