大分 由布院温泉 山荘 無量塔(むらた)
お部屋 離れ「新」

 

旅行客で賑わっている湯布院中心街から車で10分ほど走ると山荘 無量塔に着きます。中心街から離れた山の中にあるこの宿は、緑に囲まれ静かな場所でした。駐車場に車を停めると作務衣姿の従業員が出迎えてくれました。

 

前庭を通って民家を移築した館内に入ると薄暗い空間でした。今度はスーツ姿の従業員が迎えてくれます。フロントやお土産コーナーや椅子があるのでここ はいわゆるロビーなのでしょうが、こんなに洗練されたロビーは初めてだったのでドキドキしました。

 

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渡り廊下を歩いて「新」という離れの部屋に到着。広いリビングと和室、寝室、お風呂、キッチンと一軒屋並みの広さです。お風呂をのぞくとすでにお湯が 満たされていました。

 

フランク・ロイド設計の大きなソファに座わり前面に広がるお庭を見ながら、係りの女性が煎れてくれたお茶をいただきました。

 

6カ月の子供連れだったのであらかじめベッドがくっついていました。そしてベッドの上はフカフカのお布団です。それと驚いたことに従業員の方全員が子 供を名前で呼んでくれました。

 

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室内にさりげなくおかれたヨーロッパや和の調度は本当に素晴らしいです。素晴らしいものに囲まれているのに緊張感がとけて心地良く感じるのは、バラン スの良さと古い民家を移築した重厚な作りの部屋だからなのでしょうか。

 

すべて離れのこの宿には大浴場や露天風呂はありませんが、部屋のお風呂で十分満足できます。窓をあけて外の空気に触れようとすると小鳥のさえずりまで 聞こえてゆったりくつろげます。

 

和室で夕食をいただきます。タイミングよく一皿ずつ運んでくれます。地元で採れる食材中心の料理はどれも上品な味付けで美味しかったです。器、盛り付 け方にも無量塔のセンスが感じられました。またお料理や器について係りの女性に質問すると、丁寧に答えてくださりより楽しい時間になりました。

 

18時以降子供は入れないオトナのスペース「Tan’s bar」です。コルビジェのソファに座り劇場用のスピーカーから流れるジャズを聞いているだけで酔えます。

 

朝食は部屋食ではなく本館内の柴扉洞(さいひどう)でいただきます。塗りの器で統一されていたのが印象的でした。

 

 

宿泊するまでは、インテリア誌にも取材されるほどの「洗練された宿」とのイメージが強かったのですが、心のこもったサービス、ピカピカに磨かれた館内、料 理の美味しさ、など他にも素晴らしいところはたくさんありました。それとここは観光客であふれた湯布院中心街から少し離れた山の中にあるのも大きな特徴だ と思います。期待していたインテリアについては、想像以上にセンス良く古い民家を移築した建物と意外にもマッチしていて独特な雰囲気を醸し出していまし た。[clear]

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