香川 小豆島 島宿 真里
お部屋 「も」
7月の終わりに小豆島にある「島宿真里」へ行ってきました。四国高松港より小豆島までフェリーで約1時間です。乗船前に、仲南の道の駅でフェリーの2割引券をもらい5,510円で乗船券を購入して、14時10分に出航しました。予定通り15時すぎに池田港に到着。
真里の外観は、青空や山などの島の風景に融けこみ、夏の西日に美しく照らされていました。車を駐車場に入れていると音が聞こえたのか、宿の人が出迎えに来てくれました。
宿の入り口には打ち水がしてあり、外は暑いのですが何か涼しげです。街中では打ち水をしている風景を見ることが無いので、宿の打ち水をした風景を見ただけで気持ちよくなってきました。こんな些細なことが大切な気がします。
お部屋「も」の間です。竹のブラインドが西日を和らげ、とてもいい雰囲気を出しています。部屋のお風呂は風向きによって、外にある醤油蔵から甘いお醤油の匂いがします。最初はこのお風呂が醤油樽でできているのかと勘違いしました(^_^;)
「も」の部屋から見える中庭です。中庭にも打ち水がしてあり、夏らしいです。左にある建物に男女別の温泉があり、中庭の石畳を歩いて行きます。
まずは中庭の風呂へ。真里の部屋にはすべて温泉が付いているからでしょうか、注がれている湯はごく少量です。早速湯に入ってみると結構熱い。湯は無色透明な綺麗な湯です。匂いも無く特徴はありません。濁り湯や硫黄泉の好きな方には物足りないかもしれません。
お食事は文化財指定を受けた母屋で頂きます。部屋別に個室(個室を仕切りで分けている所もあります)になっていました。前菜は小引き素麺・オリーブの実天麩羅・にし貝の肝の胡瓜酢和え・アスパラガス・シャコゼリー寄せ。
お造りは初夏の盛り合わせと畑の野菜。海老もお刺身も新鮮で透き通っています。貝類もぷりぷり。胡瓜などの野菜がそのまんま出てきました。諸味醤油と四年物再仕込み醤油の2種類の醤油が用意されていましたが、野菜は諸味醤油、刺身は仕込み醤油の方が合います。
煮物は南京饅頭/蓮根/牛蒡/占 地茸/針野菜の銀餡かけ/山葵・揚げ物は池田町三都産大鱧の天婦羅/蓬麩のあられ揚げ/畑青唐の素揚げ/抹茶/塩・小豆島佃煮と漬物盛・デザートは黒胡麻の田舎アイスクリームと小倉豆腐料理はどれも大満足でした。
外に出て階段を上がると目隠しと植物に囲まれた露天風呂があるのですが、青空が見えて、空気が澄んでいて清々しいです。ここに来るお客さんは温泉よりも料理を目当てに来ているからか朝風呂も誰もいませんでした。
宿泊料は平日泊でしたので19,000円。しかし、19,000円が物凄く安く感じられる素晴らしい宿でした。一年中満室な訳がよくわかります。私の宿の理想がこの真里には集約されていました。私の理想なんてありふれたものですが。・ 別部屋で食事ができるのが良いです。 レストランでも良いのですが、できれば個室の別部屋で食事ができるとリッチな気持ちになれます。特に朝食が部屋食の場合、布団を上げて、ばたばたと朝食の準備をされるのは嫌なので風呂へ逃げています。・ 布団は敷きっぱなしが良いです。朝風呂や朝食の後に横になれると寛げます。布団を上げに来られると落ち着きません。・ 部屋で仲居さんがお茶を入れないのが良いです。 チェックインをしたとき部屋でお茶を入れてもらうと緊張します。自分で入れたほうが気が楽です。真里は部屋の雰囲気、食事が特に素晴らしくどれも私の好み通りでした。御所坊も良かったのですが、部屋食だったので少し落ち着きませんでした。無理を言えば真里にホテル祖谷温泉の露天が付いていれば最高。(^^♪
[…] とはいってもさしたるプランも持たず、タビエルでも島宿真里のレポートをしてくれているれおんさんのこのブログ記事の後追い。 実際にどんなうどんやさんなのかほとんど知らずに訪れたのだ。 […]