新館客室廊下
「美術館に泊まるということ」は、すなわち、こういうことなのだ、と実感させる贅沢な空間。
図書室
蔵書数は思ったよりも少なめでしたが、無機質なコンクリートと木質の調和が素晴らしい空間です。お茶が用意されていて、自由に飲みながら本を閲覧できます。本、CD,DVDの部屋への貸し出しも行っています。
図書室からロビーを眺める
「リバーリトリート雅樂倶」を象徴する風景がここにあります。私はこの風景に魅せられてはるばる雅樂倶に来ました。
新館階段
新館の意匠は、日本古来の校倉造りをコンクリートで巧みに再現したものです。新館の階段の巨大な校倉造りの吹き抜けは、圧巻です。本館の階段と違い、光をとりいれています。あたかも2つの新旧の階段は光りと陰という対の世界を表現しているように感じます。
宿泊者用ラウンジ
カフェタイムが終了する3時からは、宿泊者専用のラウンジになります。ジュースや紅茶、コーヒーなどのソフトドリンクとクッキーなどが、無料でいただくことができます。
spa炭酸風呂
新館のspaは、宿泊者専用で静かです。部屋にお風呂の付いている部屋が多いせいでしょうか、いつ行っても貸切状態に近い贅沢な時間を過ごすことが出来ました。炭酸風呂は温めの温度で身体に優しく、リラックスできました。
spa露天風呂
横にかなり長く泳げそうな広さで、神通川を眺めながら入浴ができます。これでかけ流しだったら、言うこと無しです。
spaジャグジー
温泉ではありませんが、結構水圧がかかり、筋肉の緊張をほぐすのにいいと思います。ただ、3つの浴槽の中で、一番塩素臭がありました。とはいえ、この贅沢な空間を独占できたら、文句のつけようがありません。
spaパウダールーム
この写真は女性用のものなので、男性用がどうなっているかわかりませんが、一人ずつ独立していて、使い勝手は抜群です。ちなみに、本館の方は温泉らしい作りですが、脱衣スペースの中のパウダーコーナーになっていて、オープンな作りです。
温泉らしさは本館(本館はレストランでお食事をすると入れます)ですが、私は新館のspaの方が好みでした。
spaリラクゼーションルーム
温泉で暖まった身体を静かに横たえるヒーリング空間。もちろん、宿泊者専用です。
フレンチディナー・アミューズ
 フレンチディナーの初まりは、にぎやかに。地元の食材をアレンジした5つの小さなアミューズ。八尾の最中ブランダードが(写真フィンガー状のもの)が、とても美味しかったです。
フレンチディナー・香箱蟹とトリュフ
富山湾ならではの食材、香箱蟹をトリュフと合わせた、富山 meets French! の一品。白菜のソースも絶品でした。
フレンチディナー・フォアグラのサンド
薄焼きのブリオッシュで、フォアグラとあんぽ柿をサンドしてある、夢の共演です。下に敷き詰めてあるモルトをたまにつまみながら食べると、味のアクセントになります。シェフの料理に対するコンセプトが伝わってくる、素晴らしいお料理でした。
フレンチディナー・牡蠣のベニエ
私は今まで、これほど美味しい牡蠣は、食べたことがありません。セレアルとイチジクの酵母で作ったごく薄い衣に柚子のパウダーが混ざっていて、しっかりとしかもフレッシュな柚子の味わいがします。もちろん牡蠣の旨味も逃げることなくぎゅっと凝縮されています。
おそらく分子料理の流れも意識して、積極的に取り入れているのではないでしょうか。
美味しい料理はたくさんありますが、美味しいだけではなく、驚きのある料理は少ないとおもいます。雅樂倶のフレンチレストラン「サヴール」は、そんな驚きのあるレストランでした。美味しさをストイックなまでに食材と向き合うことで凝縮させる、味わい深いフレンチでした。
フレンチディナー・お茶菓子
この写真は、お茶に添えられるお菓子です。この前にデザート2皿がサーブされました。心ゆくまで、デザート三昧です!
こうしてディナーの幕は閉じられました。
もちろん、アートに見守られながら。
地下の本館から新館への通路
フレンチレストランは、地下1階で、ひとつづきに本館の温泉エリア、新館spaと廊下でつながっています。
ライトアップされたオブジェ
お腹いっぱいになったので、少しお散歩。夜のアートウォークは、昼と雰囲気が全然違います。(雅樂倶 前編の写真と比べて見てください。)
夜のラウンジ
アートウォークから眺めたラウンジ。ロマンチックですね。「Railways 2」の撮影に使われた場所です。三浦友和さんも座っていた場所。余談ですが、帰りのホテルの車は、三浦友和さんや余貴美子さんも送って行く時に使われた車でした。
朝食
翌朝になってしまいました。
この時は、まだ、和食レストランがあったので、和と洋の味が一緒に楽しめるお重になっていました。ご飯は食事の時間に合わせて炊きたてを席まで持ってきてくれます!
あと、どのくらい夢の続きを見れるのかな?と言う思いを抱きつつ、夢の中で朝食をいただく物憂さ……
あとわずかで、美食とアートに囲まれたエピクロスの館から、現実の世界への扉を開けて出て行かなければなりません。
いつかまた、扉の向こう側に旅する日まで。