鵜の島ヴィラへのプレリュード
うのしまヴィラは、茨城県日立市の大田尻海岸にある小さな宿です。もし、車で訪れるなら、ぜひ、遠回りしてでも国道6号線日立バイパスを通って行ってみてください。心地よいシーサイドドライブから旅の物語が始まります。
ここが駅だとは思えない!
もし電車で行くなら、始まりはJR常磐線日立駅です。日立市出身の妹島和世さんがデザインしたこの駅は「美しい海は目の前にあるよ。」って教えてくれます。海岸口には海に浮かぶように設計されたシーバーズカフェもあります。前の写真は、シーバーズカフェから撮ったものです。
海鵜のウーちゃんがお出迎え
駐車場の入り口にウーちゃんが何事もなかったかのようにいます。でもここは、かつて鵜の島温泉旅館だったのですが、3年前の震災で流されて、大変な3年間を耐え「うのしまヴィラ」として、地域と人とつながる宿として生まれ変わったのです。ヴィラには、多目的に使えるコミュニティースペース「ユズリハhouse」も併設されています。
まるでプライベートビーチ!渚を闊歩
うのしまヴィラは、海に向かって何も遮るもののない大田尻海岸に面して建っています。荷物を置いたら、波と戯れてみてください。さらにヴィラには小さなプールと外のシャワールームもありますよ!家族連れにも嬉しい限りです。
小林聡美さんが、ひょっこり現れそうな海辺のカフェのような佇まい
生まれ変わったうのしまヴィラは、気軽に戻ってこれるセカンドハウスを目指しているそうです。
このゆるい雰囲気が何とも言えないくらいいいです。
洋室は木の香りとフカフカなお布団
宿泊できるお部屋は7室。写真は1階の洋室タイプお部屋です。とても明るく、フカフカのベッドと木の香りに包まれて気持ちがいいです。
ちなみに2階は眺めの良い和室ですので、お好みで選んでください。
木をふんだんに使った心地よいお部屋
コンパクトでも使いやすい男女別のお風呂
小さな宿なので、この大きさでも十分です。浴槽の底には、鵜の島温泉旅館時代の岩盤浴に使った石が敷きつめられていて、遠赤外線効果もあるとか。(この他に貸切風呂もあります。料金別途)
実際、温泉ではないもののよく温まり、肌もスベスベになりました。
湧水掛け流し
何でも、1分間にドラム缶3本分の湧き水だそうで、全館に回してもまだ余るそうです。もちろん水質検査も問題なし。塩素消毒なし、循環なしのミネラル分を多く含んだ天然水(加温)の掛け流し。茨城県北部の阿武隈山系は日本最古の地層が分布している場所です。ヴィラの水は古生代の地層からの贈り物かもしれませんね。
お風呂からの眺め…..やっぱり海です!
お風呂は2階なので、窓全開というわけにはいきませんが、眼の前の景色はただただ海です。
小さなライブラリー兼ラウンジ?湯上りのくつろぎスペース?
湯上りにほっこりできる スペースです。冷水も用意されています。
書棚にはまだ空きスペースもあるので、これから雑誌や本がどんどん増えるといいな。
うのしまヴィラは2014年春にrebornしたばかりなのですから。
ラウンジからカフェレストラン「海音(シーネ)」を見下ろす
開放感のある吹き抜け空間が、とってもおしゃれ。うのしまヴィラは、宿泊棟とレストラン、お風呂のある本館の建物がそれぞれ独立して建っています。
「海音」の夕食より・前菜
手間を惜しまない北茨城の幸が盛り込まれた前菜プレート。うのしまヴィラの看板メニューです。
「海音」の夕食より・本日のお造り
手作りのひしおが添えられています。この日は、生きのいいタコが入ったということでした。
「海音」の夕食より・海鮮石焼
この日のメインは、アワビ、鮭、ホタテの石焼。素材の味がストレートに伝わります。
このあと土鍋の炊き立てしらすごはん、デザート2品と続きますが、
家族のハレの日をイメージした献立に、皆が大満足。まさに幸せのレシピでした。
夜明けまであとわずか
翌朝、もし晴れるなら、こんなにも素晴らしい景色に出会えます。
日の出
スピークレス….!
朝日を浴びた鵜の島ヴィラ
ここは沖縄でしょうか?….いえ、茨城県日立市の大田尻海岸です。
テラスでモーニングコーヒー、ステキでしょ。(コーヒーはカップと一緒に、お部屋に置いてあります。)
地域とつながる、朝ごはん。大きくて新鮮なイワシの一夜干し、ビックリする程美味しかったな。
プリプリの生卵。
干しシイタケのダシのきいた無添加の卵かけ醤油をかけて
鵜の島ヴィラにはやっぱり鵜が来ます!
あなたも大切な人、家族、仲間と、ゆったりとした時間を過ごしに出かけてみてください。
12うさぎさん レポートありがとー!!
ナチェラルな木のテイストがおしゃれですね。
「小林聡美さんが、ひょっこり現れそう」わかるー(笑)
そして海の夕日の美しいこと!だいぶそそられました。
木が多い自然素材インテリアって、安らぐんですよね。
海を見て何もしないでたそがれたい、ゆる?い感じ、満喫出来ます。
景色も料理も美味しい場所です。
私はこの場所が、遠く宮城の里山の「みやま」につながっているような気がしてならないんです。
なぜか、宿のご主人の原田さんと「みやま」のご主人の板垣さん、感じがよく似ているんですよ。 どちらも地域と人とのつながりを大切にしているところも共通していますし。