板室温泉 ONSEN RYOKAN 山喜
宿泊日 2009年4月
お部屋 椛(もみじ)

高原リゾートの那須から車を走らせる。
車もまばらな山道。この先にもう道はないのかと思った辺りが板室温泉でした(実際にはこの道は那須高原の山麓まで続いている)。

 

車の通りも無い道路を老人が一人歩く。
眠ったような温泉地。
昔ながらの湯治場の匂いをのこす板室温泉は、春の陽気も手伝って一層のどかだった。このノスタルジックな小さな温泉地に、しゃれたデザインのOnsenRyokan山喜は、不思議となんの違和感もなく溶け込んでいた。

お宿の玄関へつづく階段の端には水が流れ落ちていて(後で知ったがこれは温泉)、「小さな美術館に来たみたい。」そな第一印象だった。

トリッキーな開き方をドア。忍者が出入りしそう。

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ロビーは広くはないが、この宿のセンスが凝縮された場所。

ご主人自らオーダーした椅子は外国の方でもゆっくりと座れるサイズ。

到着のときの手作りのかぼちゃの羊羹、ほのかな甘みに心が落ち着いていきました。

 

 

館内、特に部屋に入ったときの安堵感が心地よかった。お部屋はビューバス付きの椛(もみじ)。
床は温泉を利用した床暖房。

お部屋の露天風呂。

オシャレな洗面所

トイレだって、このお部屋の思想がいきわたっている。とても気持ちのいいトイレ。

壁に珪藻土、天井には土佐和紙の風合いが部屋全体を包んでいる。

生地に麻をはり、漆をぬったがっしりとした椅子。

見るもの、手に触れるもの細部にまで主人の思いが染み渡ってる。
木の床からはじまり、ふんわりしたフェイスタオルにバスローブや浴衣代わりお作務衣は自然素材の麻など、どれも肌触りがいいものばかり。

 

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まずは一階の大浴場へ向かった。
加水加温の無い、まっさらな源泉かけ流し。まろみのある湯だ。写真は女性用の内湯

写真の右に見えているロープのしたは深くなっていて、ロープにつかまって立ち湯。床に埋め込まれた石が足ツボを刺激する。板室温泉古来の立湯を再現したものだそう。他にも高圧のシャワーを利用して、一種の打たせ湯のような効果を狙ったものなど、けっこうバラエティー豊か。

 

なんと部屋の枕が会わなかった人のために複数種類の枕が用意されていてフィッティングまでできる。
ちなみに自分たちは部屋に用意されていた枕がベストフィットだった。

 

 

入浴後、のどが渇いたので冷蔵庫を開けてみると、こんな洒落たポットに水が入っていました!

 

 

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ハワイ在住のアーティストによる4部作。うる覚えだが4つの季節を表しているんじゃなかったかな?実はこの4部作、OnsenRyokan山喜に飾られるようになるまでにちょっとしたエピソードが。お宿に行くことがあれば訊いてみてくださいね。

 

レポートの下書き

 

(後編へつづく)

 

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