28年前。学生仲間三人と実家の福岡から軽自動車2台に二人づつ分乗して
高速道路もない日本海側を走り出す。車の中に野宿(?)するつもりでガソリン代と
わずかな金に何故かお米を五合づつ持ち寄って3日目の夕方に輪島の駅前。
朝市もとうに終わった駅前の店で本物の輪島塗りに接し、ただ鑑賞だけで
買うことも出来ず塗りの工程を只で聞かせてもらう。車に寝るのも疲れ、畳が
恋しく、道を間違えた能登半島の突先で狼煙というところに旅館を見つけ、
素泊まり700円で交渉をし泊めてもらった日。
お米を差し出したら二食もつけてくれて温泉に布団。
食事の後は、女将と同年代のお嬢さんとの団欒。翌日、情の厚さに何度も頭を
下げた日々。現在、26年目のインテリアデザイナー。
いやー、なんともやんちゃな旅!若さですねぇ。一生の宝ですね。それにしても、28年前とはいえ700円で素泊まりとはすごい。どんな宿だったか興味があります。今でもあるのかな?最近は高速道路が張巡らされ、新幹線が発達して便利な世の中。でもお金をかければ、簡単便利になればなるほど人との出会いのきっかけが削られて行くようなきがしません?