まずは大浴場へ。
松坂屋本店のお湯はそもそも温泉通の間で、非常に高い評価を得ているのだ。
まず、美しいエメラルドグリーンの湯、そして硫黄泉なのに弱アルカリ性という、他にほとんど例を見ない希少性の高い湯。
そしてそれを100%の天然温泉に一切手を加えることなくよくそうに注ぐ姿勢。
浴槽が2つあって、そこに一切混じり気のない温泉が湯船に注がれているのだそうです。
お湯の色はその日その日で違うらしく、乳白色に白濁するときもあれば、淡い緑のときもあるし、
一方の浴槽が白でもう一方は緑と言うこともあるそうだ。
お湯が
生きてる
感じがしますね。
温泉通の人に言わせると美しいエメラルドグリーンに出会えればラッキーらしい。
この日はどちらの浴槽も乳白色に白濁した湯でした。
宿の若旦那とすこし話ができたが、熱い。特に湯に関して熱い。
宿のテーマに掲げるのは洒落た和モダンでもなければ、露天風呂つきの客室でもない
「源泉主義」
おーっ、力強い。
なるほど、このまっすぐな気持ちはおそらく代々受け継がれてきたもので、
その気持ちがこの希少な湯を守ってきたのでしょう。