追分温泉はいま、
地元の人が安心して避難生活を送れる場所
になることに徹するために、休業中です。
※営業再開しています。
追分温泉のご主人さんと女将さん。
ご主人横山さんにはたっぷりのひげが・・・。きっと剃る暇もなかったんだろうと思ったが、
もちろんそれもあるけど、喪に服す意味で四十九日まで剃らずにいることにしたらしい。
追分温泉からお客様へのメッセージを託されてきました。
地震以降のこと、追分温泉のこれからのこと。なぜすぐに営業できないかということ。
一言で言えば、
当分は追分温泉は営業できない。たぶん半年以上は・・・。
というお話です。
なぜかというと
地元の人が安心して避難生活を送れる場所になることに
徹するために。
商売をするのは地元が復興してから。
でもなぜかの部分については一言で片づけたくない。ここの部分には追分温泉の「思い」であったり「文化」であったりが深く関係している話なので正直なところ僕なんかが伝えきれるようなことかと思う。いや、この震災をこの地で経験していない人間には多分1割も伝えられないのだ。自分にとっては重い宿題だ。
まずは追分温泉へ行った事のない人のためにおおよその地理的な説明が必要になるりますでしょう。行政区分上はどうなのかよく知らないがここはニュースでもよく話題になる南三陸・石巻というエリアにあります。宮城県北部を流れる北上川という大きな川が海へとたどり着く河口近くで、このあたりは茅葺屋根の材料となる葦(よし)がたくさん群生するところ。秋の夕日にキラキラ光る水面で、その一面を覆う葦が黄金色にゆれるが大変美しいのだ。追分温泉はそこから峠のてっぺんあたりまで登っていく。昔は「ランプの宿」だったがいまはさしずめ「裸電球の宿」。
この北上川を、津波は十数キロに渡って上ったという。
地震があってしばらくすると、お客さんが峠の追分温泉に登ってきた。はじめはどうしてだろうと思ったという。追分温泉は地盤も固く地震の被害もあまりなく、峠にあるために津波の心配も無かった。しかし町はひどい状態らしいことがだんだん分ってきた。地震後のお話はこちらを参照されたい。2?3週間は町の様子を見るのが怖くて町に下りていけなかったという。地震後にすぐに自主的にボランティアで被災者を受け入れた。自主的な受け入れのために公的なお金が支給されるわけではなく、完全な善意の活動だ。しばらくするとご主人の横山さん自身も倒れて病院に運ばれてしまったそうだ。過労に加えて、地元がめちゃめちゃにやられてしまったという精神的なショックが大きかったらしい。
なお、追分温泉を避難所としての無償提供していたわけだが、ここが二次避難場所に指定されることによって公的な補助がおりる可能性があり、私もそれを願っています。
横山さんは最後の一人が避難生活を終えるまで営業再開はしないつもりだという。だから営業再開には1年を要するかもしれない。地元の人のための避難場所となることを最優先にするという選択を、追分温泉は迷わずに選んだからだ。
追分温泉は「地元」あっての追分温泉。「生々しい地元を体験してもらう」それが追分温泉の肝だ。ご主人横山さんがなにより大切にしている部分だ。食材は地元の漁師さんから直接仕入れる。だがいまはその漁師さんの船も家も家族も津波にやられてしまった。たとえ食材が入ったとしても地元が復興していなければ、追分温泉を営業させる意味が無いとさえ思っている。だから今は地元が復興することに追分温泉は全力で向かっているのだ。
私、旅館復興サポーター制度 『種 たね』の事務局をやっています。
追分温泉のサポーターになってくださる方の登録を受け付けています。
こちらからどうぞ。
休業期間についての見通しで「一年間は・・・」となっていたところを、「半年以上は・・・」に変更しました。というのも、昨日、追分温泉のご主人、横山さんからお話しを訊いていたのですが、地元の方々の復興にかける思いは強靭で、
地元の漁師さんも震災後初めて漁に出たというのです。少し明るい兆しに休業期間の記載を「半年以上は」に変更しましょうと言う相談になりました!
「この道でいいのかな…」(タビエルさんの著書より)少々不安な森林浴…クラシックカーがお出迎えです!なんかワクワクする、そして、その旅館の佇まいは、どこか懐かしい…ギターにオルガン、皆さんの会話が安心できる空間を造る。笑顔の皆さんはそれぞれに悲しみを抱えて働いているのでしょう。悲しみに立ち止まらずに生きる事、私は胸が熱くなりました。追分温泉の皆さんどうぞお体に気をつけて!またおじゃまします!ありがとうございました。 追伸ヽ(・∀・)ノ三陸の味の宝庫… 私は朝食も好きです!
yumininさん 追分温泉へのサポーターになってくださってありがとうございます!
お気持ちがやさしいから、そういう感じ方ができるのですね。
追分温泉は地元石巻が凝縮された場所。地元の方の笑顔があふれるのが復興のバロメーターですね
朝食もいいですね!自分らが行ったときは特大の秋刀魚が一人に一匹ドーン!!!
大興奮でした?
はい、朝食の秋刀魚に塩辛、味噌汁…(ニコニコ)珍しくご飯おかわりしました!
あっ、やっぱり秋刀魚出たんですね!ごはんお代わりわかります?