ひょんなことから、このイベントに参加することが出来まして、ふだんは体験できない楽しい時間を過ごしてきました。
山代温泉の白銀屋が地元の酒蔵を案内するというもので、今回は鹿野(かの)酒造。
杜氏の農口さんというかたは、「日本酒の世界で、その名をしらない人はいない。」と言うほどの方らしいですね。(ここのサイトのパクリ:奥能登トリビア蔵)
まずは米
こっちは米麹。食べさせてもらったら、ほのかな甘み。
発酵しているところを覗かせてもらってる。発酵の進みぐあいで、ボコ、ボコっとなってるタンクも有る。小数点以下の温度管理がされている。
ふいに、
「搾りやるって」という、驚きを含んだ声がどこからかささやかれ、
室内に一瞬緊張が走り、
作り手たちがぞわぞわと入ってきた。
こんな展開は存外ラッキーのようで、主催者側も驚いてました。
自ら搾り作業中の農口さん。
搾りたての香りを嗅がせてもらっている。
搾りたてのお酒にみんな
笑顔
搾りの後に、杜氏の農口さんと参加者の歓談タイム。
実は、この見学会に行く前に
このサイトを見てしまったんです。
どうです?コワそうでしょう。
酒音痴の僕なんかは「出直してこい」とか言われると思ってたんですよ。(←妄想族ですから)
ところがね、ぜんぜん。
やさしいんです。
参加者との会話を楽しんでいる様子。
あんな福耳が欲しい。(僕の耳を知っている人はいま頷いていることでしょう。)
話の途中でうっかり居眠り・・・。
もちろんウソ。
農口さんとの話を楽しみたかったので、メモはあまり取ってなかったから正確な内容じゃないし、ニュアンスも大きく違うかもしれないけど、どれだけ売れたかじゃなくて、まずはお酒を飲んでくれた人がなにより喜んでくれることが嬉しくってと酒造りをしてきたことや、仕込みの間は、状態が気になって気になって夜も満足に寝られないこと、
「そうじゃなかったらやっぱりお客さんに喜んでもらえるものはつくれない」
などなど、そんなお話をされていました。
透明な液体の向こう側にある人の営みに触れたとき、その一すすりが、いとおしく感じられるのでした。一緒に参加した方もいい方ばかりで、楽しい時間を過ごしました。
さて、くれぐれもですが通常は酒蔵へ行っても見せてもらえません(たぶん)。
これは白銀屋さんのイベントというのはお話しましたが、実は発案者というか、発起人がいまして、その人の働きかけで実現したものなのです。
「ききちょこ会」の発起人である片山さん。彼女も酒の作り手の情熱に刺激され、
日本酒に魅せられ、もっとたくさんの人にその魅力を知ってもらおうと活動している人です。
普段はカメラマンをしてます。
最後に杜氏の農口さんのアップ。かっこいいぜ農口さん!
こんなふうに年を重ねて生きたいものです。