DSC_0055.jpg廻ってる寿司には月に一回位のペースで行っている気がするけど、

廻ってなくて、カウンターごしの頑固そうな親父に握られて

しかも値段が

 

 

 

時価

 

 

 

とかなっていると、もう味なんかわかんなくなってしまうことが容易に想像できる。

 

以前に一度、取引先の方に連れて行ってもらったときがまさにそれだった。

小心者の私たちは妙な威圧感を感じてしまい、正直食べて気がしなかった。

安いネタ頼んだら怒りださないだろうか?

くらいの恐怖感の中で食べたのだ。

 

そんなわけで、廻ってない寿司デビューはまだ先だろうと思っていた。

 

 

 

ところがだ、

 

 

 

ひょんなことから、廻ってない寿司を食べることになった。

何度か来たことのある回転寿司屋の前を通ると、店員に呼び込みされた。

 そんな経験は初めてだったので、

「珍しいこともあるもんだなぁ」と

思いながら2時間ほどの用事を済ませてからそのお店に行ってみると、

 

 

 

あろうことか

 

 

 

回転寿司屋を回転寿司屋たらしめる、絶対的なシンボルであるはずの

あの回転レールはは止まっていて、

皿もすべて片付けられてあり、寿司は一皿たりとも廻っていない。

それは

遊園地へ行ったけども、ジェットコースターが一台も動いてないときくらい、もの悲しい。

 

 

 

 

 

 

講演を聴きに行ったら、大ホールに聴衆が5人くらいで、出るに出れなくなってしまったときくらい

スリリングだ。

 

 

 

きょとんとしている我々に、先ほどの呼び込みをした店員が、

 

「どうぞお好きなものおっしゃってください、握りますんで!」

 

と自らカウンターに立った。

 

 

 

しょっ、職人さんだったんですか!?

 

 

 

結構広い店内を見渡すと、なんと客は私たちだけ。

土曜の夜8時。

お客さんでごった返していてもおかしくないはずの回転寿司屋が

呼び込みをしなきゃならない状況とは、この不況は相当深刻のようだ。

 

ちょっと、もの悲しい廻ってない寿司初体験でした。

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