お待ちかねの料理です!
部屋の数分だけ個室の食事処が用意されています。
心酔の本編に載せれる写真は限られているので、こぼれ話というかこぼれ写真をこちらで紹介しますね。
先付けはワラビの煮びたし。帆立の葛打ちが混ざっていて、薄味で上品な味わい。
これを食べただけで、ここの料理は旨い!と直感的に感じてしまったのでした。
一皿一皿仕事が丁寧です。器のチョイスもナイス!
「料理長は野菜が大好きなんです。」
と、係りの方。
確かに愛情がにじんでいる。
焚き合わせは、近くの牧場の郡司豚のばら肉煮込み。
そして、私の大好きな筍の炭火焼!!
季節がちょっとずれていたので、地物ではなかったのdすが、季節には宿のすぐ裏でも採れるそうだ。
甘く、香ばしく、筍のこれ以上の食べ方は無いですね。
さて、筍の余韻にひたっていると、係りの方が
「お気づきになりました?」
と、にこやかに聞いてくるので、
なんぞや?
とおもって皿に目を落とすと・・・。
ちょうどツバメが飛び立ったところでした。
おしゃれですねぇ。こういう遊び心。
食事のみそ汁代わりのとり団子鍋を温めているところ。
そして、ご飯は蒸篭に入って出てきました。なんだか、こういうところでもうれしさを感じてしまいます。
お米もふっくらやわらかく、でも粒はひとつひとつたっている感じ。
ご主人の実家が農家で、そこで作っているお米だそうだ。
デザートは、
ONSENRYOKAN山喜がオリジナルで造った特別純米酒でつくったゼリー。
これは、呑めない自分にはちょっとお酒っぽさが強かった。
そして抹茶アイスと自家製の白玉ぜんざい。こっちは美味しかった!
ONSENRYOKAN山喜が私の心をトリコにしたのは、料理を食べてからといってもいいくらいです。
1万円台から泊まれる宿でこのクオリティーの料理を出す宿って、なかなか思い当たらない。
私が泊まったのは宿泊料金の高い露天付の部屋だったので、
(高いといっても2万円台なのだが)
その辺を勘ぐって、
「この料理は露付の部屋用にグレードっプされているんですか?」
と訊いてみたら、料理はどの部屋に泊まっても一緒との返事だった。
(もちろん客から特別なリクエストがあった場合は変わることもあるとは思うが)
食事処の音楽はちょっと忙しかったが、ま、この辺は感じ方でいろいろあるだろ。
船山温泉あたりの価値観が肌に合う方ならば、この宿は是非試してほしいと思った。