橋杭岩
もう20年近くも前になるのかな、
以前こうして紀伊半島をグルリ一周したのは。
千畳敷
千畳敷
千畳敷
地図で見ていたより、半島はデカく、
行けども行けども左は海。
すっかり移動時間を読み違えて、宿に到着したのはもうとっくに日没を過ぎだった。
名も知らぬ小さな木造の宿
あの当時は旅館を探すと言っても、宿名と一行程度の紹介文がズラズラ並んでるだけの本。
写真すらなく、電話帳のごとく色気のないシロモノだった。
三段壁
三段壁
他のお客さん(といってもホンの数組)はもう食事を終えたらしく、
無駄に広い食堂でポツリ
囲炉裏で焼く山賊料理という海鮮バーベキューのようなものを食べたっけ。
そうだ思いだした。
ガイドブックの紹介文にのってた、この”囲炉裏”っつーフレーズだけであの宿を選んだんだっけ。
そんな追憶の旅となった。
老人たちと海
交通が発達して、目的地までビューンと直行できるようになって、
それはそれでいいこともたくさんあるけど、
道中いろいろ見たり、調べたり、考えたり、出会ったり、思い出したり、想像をめぐらせたり
みかんの無人販売に立ち寄ったり・・・
そんな、飽きるほど時間のかかる旅も
いいもんだな、
と思った。