ものごとが決まった順番はこうだ。

1. 福井のおろし蕎麦とやらを食べてみたい
2. ヨーロッパ軒のソースカツ丼を食べたい
3. １と２を連続させるのはさすがに大変だから、間になにか予定入れるか。

木田分店のソースカツ丼（2ヶ月前）

福井のＢ級グルメといえばソースカツ丼だろう。
２ヶ月くらい前にその発祥の店とされるヨーロッパ軒の、だが本店ではなくのれん分けした木田分店で頂いたが、これが旨かった。

「本店はもっと旨いのだろうか？」

という興味がムクムクと育ってしまい、本店へ行ってみようとなったのが今回の福井の旅のきっかけのひとつだ。

１１：１５頃に店に入るとさっそく飢えた民が半分くらい席を埋めている。
焼き鳥やみたいに煙とか油をたっっぷり吸い込んだ暖簾のかかる、古めかしい店を想像していたが、予想に反して小奇麗な店内だ。

ヨーロッパ軒本店のソースカツ丼

「カツ丼（880円）」を注文すると、わりとすぐにそれは持ってこられた。
メニューにはわざわざ”ソースカツ丼”なんて書いてない。

それはあたかも、

「福井ではカツ丼といえば、ソースに決まってるやろ」

という無言のしかもゆるぎない主張に思える。

運ばれてきたソースカツ丼から立ち上る、ウスターソースの甘酸っぱいアロマ・・・
カツは薄い。それでいい。肉が勝ちすぎない。薄い肉ときめの細かい衣そして、このフルーティーなウスターソースのバランスが最高なのだ。

飯がめっちゃ進んだのは言うまでもない。

ほぼついでというか、ソースカツ丼とおろし蕎麦との”つなぎ”みたいに使われてしまった気の毒な一乗谷朝倉氏遺跡だが、ここに来るのははじめてだ。

福井の観光地といえば永平寺と東尋坊。
それに比べると一乗谷というのはメジャーな観光地じゃない。

ただ、ソフトバンクのCMに登場したので、最近知ったという方も多いのかな。

遺跡内に入るとボランティア案内人に

ぴったりマークされた。

写真を撮りながらぶらぶらと巡ろうと思ってたが、彼の情熱はそれを許さない。

織田信長に敗北するまで、朝倉氏が支配するこの一乗谷は当時日本では有数の栄えた土地だったらしいことなどを教えてくれた。

やがて年配の観光客が接近してきてそのボランティアガイドと歴史談義で白熱し、ぼくらはしずかにフェードアウトしたのだった。

復元された庶民の家。

あまり期待してなかったといっちゃ失礼だが、一乗谷は楽しいトコだった。

福井のおろし蕎麦は何度か食べたことあるけど、正直いっていままで「旨い！」と思ったことは無い。ただ今まで食べたのはあまり味にこだわってなさそうなドライブインのようなところばかりだったので無理も無い。
「秘密のケンミンSHOW」を観てたら福井のおろし蕎麦の特集をやってて俄然食べてみたくなったのだ。こんど食べるなら人気店で、と。

んで、スマホであちこち口コミをみて選んだのが「きょうや」という、たぶん人気店だと思われる。
店内はなんと「カフェか？」と思うような洒落た雰囲気。

オーソドックスな品の中にも「みぞれ」と「しぼり」の2種類あるらしく、連れと僕でそれぞれ注文。

ぶっかけタイプの「みぞれ」

辛目のつけ蕎麦「しぼり」

「みぞれ」はオーソドックスで美味かった。

がっ、

ケンミンSHOWでも、おろし蕎麦のポイントは

「だいこんの辛さだ！」

とたしかにいってたが、だがぼくの注文した「しぼり」はあまりに辛すぎる。
蕎麦つゆは大根の搾り汁に生醤油を合わせたものらしい。
悶絶しながら頂いたのでした。

福井の方、あの辛さって普通のことなんでしょうか？