宿泊日 2009年4月
お部屋 本館 露天風呂付き客室
料理は部屋でいただく懐石料理。係りの方が順々に料理を運んできてくれます。
季節の素材をつかい遊び心も見え隠れ。海老でつくった小鳥をほほえましい気持ちでいただく。
見た目も味も春を感じさせる前菜だ。
部屋の数が34あるので、板長の仕事がダイレクトに伝わってくる料理とはいかないが、遊び心も見え隠れして、丁寧に作っているのが感じられる。歴史のある宿らしく、あまり大きな冒険はせず安心して食べれる料理だ。
和牛ロース若竹焼きは庭内の竹にのせられて
今がまさに旬の駿河湾桜海老と三つ葉の掻き揚げとタラの芽のあられ揚げ
青柳、ホタルイカのゼリー酢。茗荷、ウドなどが添えられている。
食後は再び大浴場へ
この宿のシンボルである暖炉も健在です。
そして一日を締めくくる入浴は部屋のテラスの露天風呂だ。
ここにもちゃんと白濁の湯。うれしぃ?。
部屋の露天風呂。屋根もあるし、格子を完全に閉めれば内風呂のようにもなる。
シャワールームは独立しているので冬などの寒い時期も安心だ。
露天風呂からテラスに出ることもできるのでバスローブですぐ寛げるのがうれしい。
ホテルの方が、いとおしそうに撫でているのが印象的でした。すわり心地はもちろん、さわり心地もいいのです。
「家のソファーより気持ちいい?」という言葉を最後に、連れはカウチソファーで眠り込んでしまった。
部屋のテラスにでると、たくさんの野鳥が目の前を通り過ぎていく。ここは高台。箱根の外輪山に囲まれた様子がわかる景色だ。「仙郷楼」は本館、東館、西館とあって全34室。そのうち本館5室が新しくできた「露天風呂付客室」。私たちがお世話になった部屋はその中の一つ。
広大な日本庭園に佇む宿。さすが老舗といった風格がある。建物も、人も長い歴史の中で培った仙郷楼の文化にゆっくりと時間をかけて溶け込んできている。
今回のリニューアルには石井建築事務所が携わっているので、興味津々だったのです。石井建築事務所は知らなくてもあせび野、箱根吟遊、茶寮宗園など超人気宿を手がけたところといえばわかりやすいでしょう。華麗にリニューアルした仙郷楼のロビーはクラシックホテルの帝国ホテルをイメージしたと言う。シックで重厚ななかに、しゃれたソファーがおかれ、斬新で主張のある空間になっている。この雰囲気にすっかりトリコに。自分の好みの椅子を探して、楽しんだ。宿全体がモダンなデザインで統一されているということではなく、リニューアルされていない部分は昔ながらの雰囲気が残る。接客も洗練というよりは親しみやすい感じだ。
大浴場は昔の面影の残る、はじめてきたのになんだか懐かしいような雰囲気のお風呂。硫黄のにおいと白濁した温泉らしい温泉だ。たくさんの湯の花が沈殿していて、そこに身体を沈めると私の周りだけがふわぁっと舞っていた。湯上りにはむき卵のような肌になった。