姫路で４月２９日オープンのセトレ　ハイランドヴィラにお邪魔してきました。
ちょうど現地では今、菓子博覧会の開催中です。

セトレの名前を知ったのは舞子にあるホテルに知人が泊ってとても良かっ
たと感想を書かれていたからです。でもまさか公共の宿が数ヶ月であそこ
まで素敵にリニューアルされているとは予想外でした。

セトレはウェディングも手がけていて業界初の全館貸し切プランもあり、も
ちろん１人泊や幼児、子供にも対応されています。私は３階のツインの洋
室でしたが、天井が高くていい感じ。部屋トイレの入口だけが少し狭く感
じました。窓側には堀こたつ風のたたみコーナーもあります。２人で向か
い合って座るのもいいですが、窓を正面に１人で座るのが特等席。窓は山
中で寒いからか、下を通る高速道路の騒音対策か２重になっていました。
広いクローゼットやベッドは使いやすく、一部鏡張りなのも部屋を一層
すっきり見せてくれます。冷蔵庫にはフリーのミネラルウォーターが２本。
空きスペースもあり便利です。アメニティはグランドハイアット東京と同
じ英国製のＲＥＮでした。ハーブや花の植物１００％の天然成分配合、化
学物質を使わない自然派なので男女を問わず使えます。空調が全館集
中タイプなのはリニューアルだからしかたないですね。

部屋数は１４室。２階に和室３室、３階はトリプルやツインの洋室が９室、
スイートが２室。以前の半分以下ですがその分充実しているのがパブリッ
クスペースです。３階の広い宿泊客専用クラブラウンジには常時ジュース
３種類。コーヒー、紅茶、日本茶、ウーロン茶までが１台で簡単にできる
キューリグ社の家庭用ブリューワーが３台。お菓子類や珍しい種類のジャ
ムも数種類ありました。さらに夕食前には軽いおつまみ、ワイン、スペイ
ンのカバなども登場。夕食後も又違う品が出ていました。ラウンジの反対
側は大画面のシアタールーム、そのお隣には洋書を中心とした見るだけ
で楽しいライブラリー＆オーディオルーム。さらには瞑想空間までありま
す。ここは川棚グランドホテルの中庭のモダンな茶室を思い出しました。
３階の東端には屋上を利用したヒーリングテラスもあり、まさにコンセプ
ト通り「過ごす為に訪れる地域密着オーベルジュ」です。

テラス真下に位置する大浴場はこれからまだ変化がありそうな感じでし
た。トゴール温泉という人工泉ですが、原材料の風化鉱物は私が全室制
覇を目指す宿のある新潟の栃尾又温泉の近くで取れたもので嬉しくなり
ました。ここからの眺めは部屋と同様姫路市内が一望に見渡せた上に、
背後には電柱のない緑の山々が広がっていてまるで秘境のよう。２階・
３階はパジャマのような部屋着での移動も可能です。

夕食は地のものを使った創作懐石で、量も十分でした。食後は１階の奥
にひっそりとたたずむバーへ。この日は珍しい梅酒が振舞われました。
バーや食事所からも夜景は楽しめ、どちらも一般利用が可能です。部屋
での朝食はなんと朝７時から１０時まで時間が選べました。結局、３時の
チェックインから翌日１２時のチェックアウトまでに一通り見たくて、寛ぐ
のは次回からと決めてあちこち探検。 帰りに夏の予約をしました。

姫路城をはさんで遥か遠くに海を見下ろす山の宿。「セトレ」の名前にふ
さわしく、３つの「ＲＥ」リピート・リーズナブル・リフレッシュを感じました。私
にとっては週末に２時間で行ける貴重な隠れ家リゾートになりそうです。