五月の終わりに、友人たちと残雪のアルプスを眺めながらの気ままな旅に行ってきました。飯田インターから中央自動車道に入り八ヶ岳へ。この旅行の一番の目的は「古守宿一作に泊まりたい!」でした。
小高い丘の上に建つ宿『古守宿一作』は、1806年築の古民家を明治10年に現在の場所に移築したとのことです。
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骨董好きのご主人・新海さんが収集した家具や道具のしつらえに、古き物に目がない私たちは、鑑賞にいとまがありません。
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離れのお風呂は、大工のお父さんが建てたとのこと。お湯は薪で沸かしているのだそうです。薄っすらと雪を頂いた甲斐駒ケ岳の眺めはすばらしく、桧の湯船に浸かりながら極上のひととき!庭先の展望デッキから見える風景は田んぼと新海さんちの畑、それに甲斐駒ケ岳と連なる南アルプスだけ。
『古守宿一作』の周囲は自給自足の為の畑が広がり、新海さんのお母さんが一手に引き受けて野菜を作っています。
【夕 餉(ゆうげ)】
お盆に盛られた山菜を一つ一つ説明してくださり、そのあと刺身や天婦羅になって登場です。なんと豊かな食材だこと!蕎麦打ちはお母さんからの伝授で、新海さんが仕込むようになったそうです。蕎麦はもちろん栽培からです。
緑大豆の豆腐は目の前で作ったものを熱々でいただきました。日本料理の料理長をしていたという新海さんの料理は、地場の素材にこだわり、見えないところの手間隙をかけて素材の持ち味を生かし、そして古伊万里などの骨董の器に盛り付けられた美しさと美味しさが、一層心に残る夕餉となりました。
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【朝 餉(あさげ)】
自家製の漬物だけでも10種類。黒豆の納豆はサラリとしていて、納豆嫌いの人も病みつきになりそうですし、栽培しているというアクのないワラビとウゴッケイとの卵とじは、ほんとにやわらかくて美味しいんです。
大きな溜塗りの朱鉢に、湯気立つ細い竹の子とこんにゃくが盛られて登場。火を通すものは、すべて作りたてが食卓にのります。宿での朝食に一時間半たっぷりかけるなんて、今までにないことでした。それくらい食材が豊富なのです。
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この旅行のこの旅行の一番の目的は「古守宿一作に泊まりたい!」でした。廃刊になった『SINRA』や旅行誌、つい最近では『自遊人』にも紹介されている人気の宿なので、ちょっと早めの昨秋に予約を入れておいたのです。日本料理の料理長をしていたという新海さんの料理は、地場の素材にこだわり、見えないところの手間隙をかけて素材の持ち味を生かし、そして古伊万里などの骨董の器に盛り付けられた美しさと美味しさが、一層心に残る夕餉となりました。また宿での朝食に一時間半たっぷりかけるなんて、今までにないことでした。それくらい食材が豊富なのです。自家製の漬物だけでも10種類。黒豆の納豆はサラリとしていて、納豆嫌いの人も病みつきになりそうですし、栽培しているというアクのないワラビとウゴッケイとの卵とじは、ほんとにやわらかくて美味しいんです。客室は柿渋染の障子紙が陽光を和らげ、行灯にも柿渋和紙が貼られて、癒しの光に満たされています。テレビは古い棚に収められていて、普段は存在を消し、見るときに戸を外すのです。糸巻にも着物を染めるたのめ型紙をスタンドのセードにしたり、柿渋染めの和紙貼りの灯りなど、古い時代の物を今の暮らしに合わせてのひと工夫がすてきでした。囲炉裏の炭の温もりと香りに包まれ、心地良い時間が流れていきます。 小屋裏は、趣味で集めたという骨董ギャラリー。ご主人の新海さんは骨董に造詣が深く、目利きでもあります。また、解体現場があれば出かけていって建具等を譲り受け、柿渋の和紙を貼ったり蝶番をつけたりして、アレンジされています。『古守宿一作(こもりやいっさく)』は“古いものを守り、作物は一から作ってもてなす” というところからの命名だそうで、一日ひと組の宿。わたしたちは、温かいもてなしに至福のときを過ごしました。
古民家宿で検索見つけて4-5年経ちやっと訪ねる事が出来ました!
期待以上の満足感を味わえました♪
宿のご主人のお人柄に惹かれ、設え・料理・お風呂・ご主人の気使い等々
再訪確実です!
只ジビエ料理が苦手な人が多く行く相手が限られるのがちょっと問題、
こちらは2人だけで居心地満点でしたが♪
次回も2人で伺います!
F KEIKOさん、4~5年まえに見つけてくださったんですね、ありがとうございます!念願の小守宿一作の感動がとても伝わってきましたよ~!このレポートは晒柿さんという方のものですが、私も現地を訪れたことがあり、敷地に入った瞬間からあの世界に引きずり込まれました。ぜひまた旅のお話聞かせてくださいね。